信じるという力 episode3

いつものように大学に行くと、はらボーがメガネをかけています。

「あれ?はらボー近眼やった?」

「ちょっとね…。」

あれ?・・・あっ!もしかして…。

そのもしかしてが現実になってしまった事を

僕は悟りました。

腫瘍が視神経を圧迫してついに、はらボーの

視力までも奪い始めたのです。

 

はらボーは何事も無いようにいつも通り元気

で明るく振る舞っていました。

その姿を見て僕はやるせなく、かと言ってどうしてやる事も出来ない自分がもどかしくてしょうがなかったです。

 

そんな僕の気持ちとは裏腹にはらボーの病状は

進行し、夜にも痛みで何回も目が覚めるような状況まで悪化していきました…。

 

はらボーは決意しました。

京都を離れ実家(九州)へ帰り、治療に専念することを…。

 

episode4へ続く